事例集
遺言に押印がされていない
ケース
相続財産(遺産)
- 不動産:戸建住宅、土地
- 定期預金:200万円
相続人
被相続人と内縁関係にある女性A
問題点
- 遺言書に押印がされていない
このケースの問題点
女性Aに対して被相続人が「全ての財産を私に与える」という内容の遺言書を残し死亡しました。
被相続人の弟にその遺言書を見せたところ、「これは印鑑がないので無効。全財産を引き渡すように」と言われた。
このケースの解決事例
自筆の遺言書には、法律で極めて厳格な要式を求めています。
それは、自分で遺言書の内容を考え、自分で書くことができることを前提として、
①本文・日付・氏名を全て自分で記載
②印鑑を押すこと
となっているため、遺言は無効となります。
つまりこの要件を満たしておらず、弟さんの言うとおり無効な遺言となってしまいます。